漏水対策工―線導水・面導水・導水樋(ドレン)工
概要
トンネル覆工面からの漏水は、通行人や車両に著しく障害を及ぼす場合がある。その対策の1つとして面導水工がある。この面導水工、導水樋は、面積の広い漏水、小さい漏水で使用区別を行い、漏水量が比較的少ない場合に適用される。寒冷地における氷柱対策においても、断熱材の使用により可能である。ただし施工厚さが4cm程度あるため建築限界にゆとりのあるトンネルに適している。
特徴
- 美観に優れている
- アンカー等が見えなく、外観の見栄えが良い。このため内装板(化粧板)を兼ねた水処理ができる。
- 有効導水幅は自由にできる
- 漏水に応じた導水樋(ドレン)工、複列施工による面導水工が可能である。
- 寒冷地の氷柱対策にも摘要できる
- 寒冷地には、熱伝導率の小さい耐寒用断熱材の使用で氷柱対策ができる。
- 取外し、点検、清掃の保守ができる
- 導水板は、必要に応じ簡単に取り外し、取り付けができる。
- 錆等の発生がなく、経年劣化がない
- 表面部材は、すべて難燃材料の強化プラスッチックやアルミ製のため、経年劣化がなく、寒冷地においても耐久性がある。
- 施工は容易で工期短縮になる
- 覆工コンクリートのハツリ作業がなく、アンカーボルトで導水板を取付け可能なため施工は容易であり、工期短縮ができる。
施工方法
適用条件
道路トンネル、鉄道トンネル、地下鉄、地下構造物等